母の在り方


バレンタインの日、
母が10時間以上の大手術をしました。

先月末に具合が悪くなり、
わずか半月後のこと。

宣告された時の母は、
取り乱すことなく
「昔、失いかけた命だから…
   これまで生きてこれたことに感謝だよ」と。


数十年前、ドクターに
「子供を作ったらダメだ。母体が危ないよ」
胆嚢を摘出した後に言われていたそうです。

それから意地で3人の子供を産んだ母。。
随分と強くなったはずです。


朝8時半に手術室に入った母は、
術後ICUで麻酔から覚め、
私の顔を見るなり

「今、何時?」と聞くので

「夜の9時だよ」と言ったら
 
「はあ?なんじゃそりゃ!
     もうそんな時間ね」
 
と一言。
思わず笑ってしまいました。

酸素マスクと、身体中を管に繋がれながら
振り絞った声で言ったセリフが
「はあ〜?なんじゃそりゃ」ですよ(笑)


隣で、不安たっぷりの父が、
なんだか、わけわからない話をしており

私は、ただただ聞いていたのですが、
母は、衰弱しきっており
身体中の痛みとともに
また眠りについておりました。
 
 


人というのは、境地に追い込まれた時
本当の姿が出ると思っております。

なんだか、たった一言の母のセリフに
こんな時の母の在り方を見たようで、

その安心感と安定感に
なんとなく
「さすがやなあ」と、
思ったのでした。


 

マザーズコーチングを学んで四年になります。
ですが、母との関係や母の在り方を
ここまで考えたことはありませんでした。


コーチングを学んでいて良かったと
心から思えているのは
まだまだ未熟ながらも
セルフコーチングが出来ていること。

何を優先すべきか
何が大切か
今、やれる最良の手段は何か

今までよりも、質の高い質問が
出来ているかもしれないと思う
今日この頃。。


この学びがなかったら
いろいろなことが重なっている今、
私がパニックになっていたのはたしか。


今は、
きっと本当は不安でいっぱいであろう母に
娘としてできることを
精一杯やりたいと思います。


TCS認定プロフェッショナルコーチ

マザーズコーチングスクール副代表

一般社団法人トラストコーチング研修講師

ナーサリーコーチング九州エリアリーダー

川越くみ



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